リゾバと呼ばれる働き方を知っているでしょうか。
リゾバというのは、離島やスキー場、温泉地など「リゾート」と呼ばれる場所で働くこと。「リゾート地」で「バイト」するから、リゾートバイトですね。
みんながお金を払って行くようなリゾート地に、「タダで行けて」「タダで滞在できて」「お金までもらえる」というリゾートバイト。「旅」や「仕事」を両立したい、と考えたことのある欲張りな人ならば、一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか。
しかし住み慣れた家を離れ、知らない人たちに囲まれて知らない土地で働くことになるリゾートバイト。もし失敗したらどうしよう、と不安に思っているんじゃないでしょうか。
でも別に怖がることはありません。リゾバはいくつかのポイントを守っていれば、失敗することはほとんどありません。
この記事ではリゾバとはどういうものかを解説して、失敗仕事探しについても話して行きましょう。
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リゾバってなんなの?
リゾートバイトとは、リゾートと言われる場所で主に住み込みで働く働き方のこと。
働ける場所は全国のリゾート地にあるホテルや旅館などのほか、スキー場などレジャー施設での仕事が多いです。
基本的にこうした仕事は繁忙期と暇な時期の差が激しいので、忙しい時期のヘルプのような形で働くことになる場合が多いですね。
リゾートバイトのメリット
リゾートバイトのいいところとはどんなところなのでしょう。自分が感じたリゾートバイトのメリットにはこのようなものがあります。
- 行ってみたかった場所に住める
- 生活費がかからないから貯金ができる
- 一生ものの友人に出会える
① 行ってみたかった場所に住める
リゾートバイトでいける場所は全国ほとんどすべての県にあります。
リゾバで働くことになると会社側が交通費も出してくれるので、お金をかけることなしに行きたかったところに行けてしまいます。
現地に住むことになるので、昼間になれば観光客でごった返すような有名観光地に早朝に行って独り占めしたり、休憩時間にスキーやサーフィンを楽しんだり、普段できないことができるのもリゾバの特徴ですね
② 生活費がかからないから貯金ができる
リゾバでは、食事(まかない)と寮が付いているところがほとんどです。
寮は多少の寮費がかかることもありますが、だいたいは格安か無料で住むことができます。
家賃、食費、電気代といった生活にかかるお金が不要なので、貯金をすることが可能。リゾバで貯めたお金で、ワーホリや世界一周に行く人も多いです。
③ 一生ものの出会いがある?
リゾバでは20代の人を中心に10代の後半から、おおよそ40代中盤くらいまで、幅広い年代の人たちが集まります。
年齢が近い人が多いことや、悩んでいることや、望んでいることが重なることも多いので、初めてあったとは思えないほど話がはずむことも。
中にはリゾバでの出会いをきっかけに恋人になって、最終的には結婚したなんてカップルなんてのもいるのです。
リゾートバイトのデメリット
旅が好きな人、旅行が好きな人には利点が多いと思えるリゾバではありますが、正直言って逆に「これは…」と思うところもあったりします。
自分をはじめ、知り合った多くの人が言っていたのが、単調な仕事が多いことと、社員の人と話が合いにくいという点。
短期の仕事が多いことや、大型リゾートでは仕事が細かく分けられていたりすることもあって、どうしても仕事は単調な作業の繰り返しが多くなります。
またイメージと違いホテル業の人は旅や旅行とはほど遠い存在で話がまったく会わない。こうした点が次第に辛くなるという人も多いんですね。
ただこうした、デメリットは行き先の選択次第で避けることもできます。だから仕事先選びはなによりも重要なんですね。
リゾートバイト仕事探しの流れ
リゾートバイトの仕事探しの流れを簡単に説明するとこうなります。
- 自分の希望をまとめる
- 仕事の紹介をうける
- 仕事の比較をする
まずはじっくりと自分の希望をはっきりさせていった上で、複数のリゾバ派遣の会社の仕事を比較し、自分にぴったりあった仕事を探していくんですね。
ではそれでは順番に流れを見て行きましょう。
ステップ1:自分の希望をまとめる
リゾバの仕事は全国に何千件とあります。すでに行きたい地域が決まってる場合はともかく、ある程度条件を絞っておかないと候補が多すぎて収集がつかなくなります。
そのため仕事探しを行う前に
- 自分が何をしたいか
- 住環境の希望
の二つは確認しておいたほうがいいでしょう。
やりたいことを決める
せっかくのリゾバ、友達を作って、お金もがっつり稼いで、空き時間には遊びも満喫と考えていると思います。
全部が備わった理想的なリゾバ先があればいいのですが、残念ながら実際のところそううまくは行きません。
仕事時間が長くて稼げるかわりに自由時間がないなんて場所もあれば、自由時間は多いけど、その分お金がたまらないとこもあるなど様々。仕事探しの上で、どこかしら希望に合わないところを我慢しなければならない場合も多いです。
だから自分の希望に優先付けをしておいて、希望に近いものを選んでいくのが大事なんですね。
何を希望か、と言われてもよくわからない人のために下に多くの人がリゾバでの主な希望をあげておきました。自分はリゾバに何を求めているのか、自分の希望をはっきりさせておきましょう。
チェックポイント
- お金を貯めたい
- 休みの日に観光地に行きたい
- 休憩時間にビーチ・スキーで遊びたい
- 出会いが欲しい
- 友達が作りたい
- 黙々と仕事がしたい
- 面白い仕事がしたい
- 語学を活用(勉強)したい
- 温泉にいっぱい入りたい
住環境の希望をまとめる
またもう一つ確実に希望をはっきりさせておきたいのが、寮などの住環境です。
リゾートバイトをする場合、現地に住み込みで働きます。旅行で2、3日滞在するならともかく、一週間なり、2ヶ月なり、現地に住むとなると、自分に合わない住環境というのは非常に大きなストレスです。
そのため個室がいいのか、部屋にWifiがいるのか、など住む場所に関する希望は別でまとめておきましょう。
仕事探しをしていく上で、ほとんどの条件は自分にぴったりなのに寮の部屋だけが相部屋だったり、休みの日は食費が自己負担だというようなこともありえます。
どの条件は絶対に譲れないか、どの点は妥協できるのか。このあたりははっきりさせておくことが大事です。
チェックポイント②
- 部屋は個室or相部屋
- Wifiは部屋で使えるor共有スペースのみ
- 寮費は無料or寮費あり
- まかないは無料or有料
ステップ2:仕事の紹介を受ける
やりたいことが決まったら仕事探しです。
リゾートバイトは「バイト」という言葉を使ってはいるものの、実際にはリゾートバイトの会社に登録して仕事を紹介してもらう派遣の形をとるのがほとんどです。
最初から行きたい場所が決まっている場合はともかく、どのあたりに行きたいのかも不明なことも多いはず。リゾバ派遣の会社は多くの人をリゾートバイトに送っているので、各地のリゾバ先についての情報を多く持っています。
リゾバの仕事探しは、まずはリゾバ派遣の会社から仕事を紹介してもらうとこから始めるといいでしょう。
仕事を紹介してもらう方法
仕事を紹介してもらうのは簡単です。
はたらくどっとこむのアプリリゾートや、最大手のヒューマニックなどの会社に登録すると、担当者の人についてもらえます。あとはこの担当者にステップ1でまとめた自分のやりたいことや、住む場所の希望を伝えればいいんです。
最初から行きたい場所が決まっている場合は、そのエリアで自分にあう仕事を探せばいいのですが、自分の希望に会うのがどの地域かはわからないということが多いでしょう。
まずは自分のやりたいこと、住環境などの条件をしっかり伝えて、広い範囲から仕事を提案してもらえるように頼みましょう。
ただ取り扱っている仕事数が多いので、まったく行きたいところが不明な状態では行き先探しは手こずります。山がいいか、海がいいか、関西がいいか、関東がいいか程度には大雑把に行きたいところは伝えておいたほうがよさそうです。
リゾバ派遣って大丈夫?
もしかしたら派遣という言葉にあまりいいイメージを持っていない人もいるんじゃないでしょうか。
しかしリゾバの場合、ホテルなどと直接契約する直雇用バイトなどより、リゾバの会社を使ったほうが
- 長時間労働にならない
- 残業すれば残業代はきちんと出る
など、いわゆるホワイトな環境なことであることも多いです。
もともと旅行業、旅館業は長時間労働などブラックな環境が多いともされています。しかしそんな中、会社同士の付き合いであるリゾバの人には無理を言えないことも多く、社員ブラック、リゾバホワイトなんてのも実はあるあるなんですよね。
関連>>リゾートバイト、直雇用と派遣会社使うのって結局どっちがいいわけ?
現地に行ってから職場環境や、寮の質などに不満があるということもあるかも知れません。これも会社に間に入ってもらえれば、そういった不満点も解決しやすいです。
また交通費やボーナスなど、給与以外に発生するお金も多いのが特徴ですね。
リゾバ派遣の会社はどこがいい?
リゾバ派遣に行くならリゾバ派遣の会社に登録することをオススメしているとはいえ、どこでもいいのか、というとそうではありません。
小さい会社や不誠実な会社を選んでしまえば、仕事探しに不利になるだけじゃなく、トラブルがおきても、立場が弱すぎてこちらをしっかり守ってくれなかったり、賃金の未払いのような別の問題すら発生する可能性があります。
そのため会社を選ぶなら、会社としての対応がしっかりしていて、担当者の質がいい会社を選ばないといけないんですね。

自分がもっともオススメするのがはたらくドットコムを運営しているアプリリゾート。
スマホアプリを使っての求人検索や、メールで給与明細が届くなど、使い勝手がいいのがポイント。
プロモーションなども頑張っている印象で、使っている人も若い世代が中心です。
スタッフも若いようで、支店などによっては質にばらつきがあるようですが、親身に相談に乗ってくれるスタッフが多いようです。
- アプリで仕事を探せる
- 給与明細がメールで届く
- 組織としての対応がしっかりしている
- 年齢の近い人と知り合いやすい
- 担当者の質にはばらつきがある。

二番目にオススメするのは業界最大手のヒューマニック。
一番の特徴はなんと言っても求人数。他の会社にはないような求人があったりするほか、担当者の質も全体的に高いです。
給与明細は郵送だけなど組織としての古さを感じることもありますが、トラブルの対応などでは頼りになる印象があります。
- 求人が多い
- 組織としての対応がしっかりしている
- 幅広い年齢の人と知り合える
- 組織の古さを感じることがある
- 対応件数が多いのか、担当者が内容を把握できてないことも

2ヶ月で50万貯まる!など、とにかくお金が貯まることを全面に出しているのがアルファリゾートです。
実際、時給1000前後で高給と言われることの多いリゾバの中で、時給1250円に絞ったコーナーがあるなど、やはり時給面では高いです。
ただ高給ということは激務で遊ぶ時間が少なかったり、期日が近づかないと仕事の話をしてくれないと言ったスタッフの対応面に不満を持つ人もいるようです。
- 高時給の求人が多い
- 仕事が激務な可能性が高い
- 担当者のヒヤリングが少ない
- 仕事の紹介が遅い
リゾバ派遣の会社は複数登録すべき?
会社はなるべく複数登録しておくほうが、紹介された仕事を比較できるので便利です。
同じ場所に行くのなら、時給などの条件は変わらない場合が多いですが、人気のリゾバ先などだと一つの会社と独占契約をしていることなどもあるからです。
またオススメした会社に登録したとしても、連絡がルーズだったり、必要書類を送ってくるのが遅かったり…どうにも信頼できないと感じる担当者に当たってしまうこともあるでしょう。
いくら会社がよくても、信頼できない人と仕事をするのは、トラブルの元。そんな時はさっさと別の会社に切り替えてしまえるようにしておいたほうがいいでしょう。
ステップ3:仕事を比較する
さてステップ2で紹介された仕事を見ていると、この地域いいなーと思える場所が出てくるんじゃないかと思います。
そうしたエリアが見つかったら、今度はそのエリアに絞って仕事を探して行きましょう。それぞれの会社に、自分の行きたいエリアでの求人をもっと出してもらえるように頼み、それを比較していくんです。
この際にチェックしたいポイントを上げておくと以下のような内容になります
比較したいポイント
- 時給
- 寮費の有無
- まかないの有無
- 勤務時間帯
- 直雇用で仕事がないか
- 自分の希望にあっているか
時給・寮費・まかない
リゾートバイトをする目的はやっぱり貯金っていう人が多いでしょう。やはり時給は気になると思います。
しかしリゾバ先を選ぶ時、時給だけ見て選ぶのはオススメしません。時給が高くて、寮費や食事が有料のリゾバ先より、時給が安くて食費と食費が無料という場所のほうが貯金できる学は多かったりするからです。
時給、寮費や食費の有無などはしっかり比較して条件のいいところを選びましょう。
勤務時間帯
もう一つ確認しておきたいのが勤務する時間帯。
リゾバではいわゆる9時、5時で働くような仕事は少なく、シフトで働くことが多いです。また他の業種にはない中抜けと呼ばれるシフトは、昼間に遊べたりするメリットもあるものの、拘束時間の長さからしんどいことも多く、避けたいという人も多いはずです。
同じ職場でも職種によって、勤務時間がまったく違うなんてこともあり、僕たちがのんびりと仕事をしている横で、他のポジションの人たちは毎日死にそうな顔をしていたなんて経験もあります。
これいい!と飛びつく前に勤務時間帯はちゃんと確認しておきましょう。
直雇用で仕事がないか?
リゾートバイトをする場合、多くのケースでリゾートバイト派遣の会社を通したほうがいいというのはお話しました。
関連>>リゾートバイト、直雇用と派遣会社使うのって結局どっちがいいわけ?
しかし英語力や豊富な経験があるなど、個人のスキルによっては直雇用のほうが時給が高いなどのケースもあります。
もちろん時給だけで環境の良し悪しを計れるわけではないので、それだけで判断することはできないですが、求人によってはリゾバ同様に寮費や交通費が出るものもあります。
自分の行きたいエリアが決まっているなら、一般のバイト募集サイトなどでそのエリアの求人を探してみるのも一つの方法でしょう。
自分の希望はぶらさない
最後に一つ大事なことを書いておくと、自分の希望はぶらさないようにすることです。
採用されたいからと言って自分をまげて仕事を受けても、結局合わなくて途中でやめて帰りたくなる、なんてこともあります。
自分もある求人に応募した時、会社側から「別のボジションで働かないか」と声がかかったことがあります。自分はその話には乗らず、ポジションを変えるなら仕事を断ってくれと伝えたことで比較的楽しいリゾバ体験にすることができました。
しかし同じ話を振られ、それを受けてしまった友人は、毎日夜10時終わりというシフトの仕事に回され「もう帰りたい」という愚痴ばかりだったんです。
仕事をする時は自分のやりたいことにはこだわって、変に妥協するようなことはしないようにするべきなんです。
リゾートバイトの始め方・まとめ
リゾバは手軽に旅を生活に組み込む体験ができる上に、貯金が出てきて一生物の知り合いができるもの。
知らない環境に飛び込むのは最初は不安が多いかも知れませんが手順に沿って仕事探しをしていけば失敗することはありません。
1、自分のやりたいことをはっきりさせる
2、リゾートバイト派遣の会社に登録する
3、仕事の紹介を受ける
4、仕事を比較して、条件があう仕事を探す
5、自分の希望はぶらさない
楽しいリゾバになるか、いやーな経験になるかは仕事選びにかかっています。
初めてのリゾバをいい思い出で終わらせるために、今回あげた手順を一つずつ実行するようにしてみたください。